ホームコラム › 犬・猫のごはんと「食べる子の年齢」|ライフステー…

犬・猫のごはんと「食べる子の年齢」|ライフステージ別に変わる食事の考え方

公開日:2026/09/03 更新日:2026/09/03 ごはん
犬・猫のごはんと「食べる子の年齢」|ライフステージ別に変わる食事の考え方

その子の「今」に合ったごはん、選べていますか?

犬や猫を迎えてから、ごはんのことをどれくらい意識してきましたか?

「ペットショップでもらったフードをそのまま続けている」「なんとなく同じものをずっとあげている」という方も、きっと少なくないと思います。でも、その子の体は、年齢とともに少しずつ変わっています。必要なエネルギーも、消化の得意・不得意も、吸収しやすい栄養素も、ライフステージによって驚くほど異なるのです。

この記事では、子犬・子猫から成犬・成猫、そしてシニア期まで、年齢に合わせた食事の考え方をやさしく整理します。「うちの子、今どのステージだろう?」と思いながら読んでみてください。

ライフステージって、どう分けるの?

犬と猫のライフステージは、一般的に次のように分けられることが多いです。

  • 子犬・子猫期(パピー・キトゥン):生後〜1歳前後
  • 成犬・成猫期(アダルト):1歳〜7歳前後
  • シニア期(シニア・スーパーシニア):7〜8歳以降

ただし、犬の場合は体の大きさによって老化のスピードが異なります。大型犬は小型犬よりも早くシニア期を迎えることが多く、5〜6歳ごろからシニア食を意識するケースもあります。猫は比較的ゆっくりとした老化が多いとされますが、10歳を超えるとより細かなケアが必要になってきます。

どのステージにいるかによって、必要なカロリーや栄養素のバランスが変わってきます。フードのパッケージに「成長期用」「全年齢対応」「シニア用」などと書かれているのは、そのためです。

子犬・子猫期:「育てる」ための栄養が必要な時期

生まれてから1歳前後までの子犬・子猫期は、骨や筋肉、内臓、脳など、体のすべてが急速に発達する時期です。この時期のごはんは、「育てる」ことを最優先に考えます。

エネルギー量は成犬・成猫期よりも多く必要で、タンパク質やカルシウム、リンなどの栄養素が特に重要とされています。成長期用(パピー・キトゥン用)のフードは、こうした栄養バランスを考えて設計されています。

気をつけたいのは、「早く大きくなってほしい」という気持ちからごはんを与えすぎてしまうこと。特に大型犬の子犬は、急激に体重が増えると骨や関節に負担がかかりやすいと言われています。パッケージの給与量を参考にしながら、体型を見ながら調整することが大切です。

また、子犬・子猫期は消化器官がまだ未熟なため、1日の食事を3〜4回に分けて与えることが一般的です。少量ずつ、消化しやすい形で届けてあげましょう。

成犬・成猫期:「維持する」ための食事を整える時期

1歳を過ぎて体の成長が落ち着いてくると、食事の目的は「育てる」から「維持する」へと変わります。成犬・成猫期は、体重や筋肉量を適切に保ちながら、日々の活動を支えるエネルギーを補う時期です。

この時期に特に気をつけたいのが、肥満です。成長期に比べて必要なカロリーが減るにもかかわらず、同じ量のごはんを与え続けてしまうと、少しずつ体重が増えていきます。「なんとなくふっくらしてきた気がする」と感じたら、それはごはんの見直しのサインかもしれません。

成犬・成猫用のフードは、維持に必要な栄養バランスを考えて作られています。ただし、運動量や体型、避妊・去勢の有無によっても必要なカロリーは変わります。体型を定期的にチェックしながら、その子に合った量を見つけていきましょう。

食事の回数は、1日2回が一般的ですが、猫は少量を複数回に分けて食べることを好む子もいます。その子のペースに合わせて、無理なく続けられる形を探してみてください。

シニア期:「守る」ための食事へ切り替えるタイミング

7〜8歳を過ぎると、体の変化が少しずつ目に見えてきます。筋肉が落ちやすくなる、消化吸収の力が弱まる、関節に負担がかかりやすくなる——そんな変化に合わせて、ごはんも「守る」方向へとシフトしていく時期です。

シニア用のフードは、一般的に次のような点が考慮されています。

  • カロリーを抑えめに:基礎代謝が落ちるため、太りやすくなる
  • タンパク質の質を高める:筋肉量を維持するために良質なタンパク質が必要
  • 関節をサポートする成分:グルコサミンやコンドロイチンが含まれるものも
  • 消化しやすい素材:胃腸への負担を減らす配慮

ただし、シニア期の食事はその子の健康状態によって大きく異なります。腎臓や心臓に不安がある場合は、タンパク質やリンの量を調整する必要があることも。かかりつけの獣医師と相談しながら、その子に合ったフード選びをしていきましょう。

「全年齢対応」フードはどう使う?

フードのパッケージに「全年齢対応(All Life Stages)」と書かれているものを見かけることがあります。これは、子犬・子猫から成犬・成猫まで与えられる栄養基準を満たしているという意味です。

便利な反面、成長期の高いエネルギー需要を満たすために設計されているため、成犬・成猫期やシニア期に与え続けるとカロリーが多すぎることもあります。「全年齢対応だから安心」と思いすぎず、体型や体重の変化を定期的に確認することが大切です。

フード選びに迷ったときは、パッケージの裏面の「給与量の目安」と「対象年齢・体重」を確認し、わからないことがあれば獣医師に相談するのがいちばんです。

ライフステージが変わるとき:切り替えのタイミングと方法

「そろそろシニア用に変えた方がいいかな」と思ったとき、急に切り替えるのは消化器官に負担をかけることがあります。フードを切り替えるときは、1〜2週間かけて少しずつ新しいフードの割合を増やしていくのが基本です。

最初の数日は新しいフードを全体の1/4程度に混ぜ、様子を見ながら少しずつ増やしていきます。下痢や嘔吐、食欲の低下が続く場合は、切り替えのペースを緩めるか、フードの種類を見直すことも検討しましょう。

もふ手帳のような記録アプリで食欲や便の様子を記録しておくと、切り替え中の体調変化を振り返りやすくなります。

ライフステージ別食事チェックリスト

今のその子のステージに合わせて、一度確認してみてください。

子犬・子猫期
- 成長期用(パピー・キトゥン)フードを使っている
- 1日3〜4回に分けて与えている
- 体重の増え方が急激すぎないか確認している

成犬・成猫期
- 成犬・成猫用フードに切り替えている
- 体型(肋骨の触り具合など)を定期的に確認している
- 運動量に合わせた給与量を調整している

シニア期
- シニア用フードへの切り替えを検討・実施している
- かかりつけ医に食事内容を相談している
- 食欲や食べ方の変化を観察している

今日からできる、小さな一歩

まず、今使っているフードのパッケージを手に取って、「対象年齢」と「給与量の目安」を確認してみましょう。その子の今の年齢と体重に合っているかどうか、照らし合わせてみるだけで、新しい気づきがあるかもしれません。

そして、次の健康診断や通院のタイミングで、「今のフードはこの子の年齢に合っていますか?」と獣医師に一言聞いてみてください。ライフステージに合った食事は、その子が毎日元気でいるための、いちばん身近なケアです。

その子の「今」を、ごはんからも支えてあげてください。

「もふ手帳」は、犬と猫の毎日を10秒で記録できるWebサービスです。体調・ごはん・体重の記録が「いつもと違う」への気づきになり、その子だけの一冊の本になっていきます。記録は無料・何頭でも登録できます。

無料ではじめる(14日間フルおためし・カード不要)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬・愛猫に気になる症状があるときは、かかりつけの動物病院にご相談ください。